母体保護法指定診療施設 はぎわら医院
ご予約・お問い合わせ 0263-87-1125 080-6935-1125

Twitter・Instagramにも当院公式アカウントがあります。DMによるご相談も受け付けています。

診療内容

診療内容のご案内

  • 妊娠の診断・妊婦健診(妊娠32週まで)
  • 生理の異常(生理痛,生理不順,過多月経など)・不正出血
  • 更年期障害・骨盤性器脱
  • 性感染症検査
  • 子宮がん検診
  • 緊急避妊(アフターピル)
  • 経口避妊薬(低用量ピル)
  • 生理の移動(予約時の問診が必要です)
  • デリケートゾーンのかゆみ,おりものの異常
  • へそより下の腹痛
  • 中絶手術(中期中絶をのぞく)
    中絶手術はこちら

不妊症の検査および治療は,現時点では実施しておりません。

若年(とりわけ就学中)の患者さまに対する薬剤の処方に関しては、 対応できかねる場合がありますので、事前にお問い合わせ下さい。

自費診療の費用一覧
(保険診療をのぞく)

  • 金額は随時改定されます。
  • 何らかの傷病名が付けられる場合は健康保険を適用します。
  • 消費税10%を含みます。
  • ★印がついている場合は,初診料または再診料があらかじめ含まれています。
  • 一覧表にない診療行為については,直接おたずね下さい。
診療料
初診料 ¥3,300
再診料 ¥2,200
時間外加算 ¥830
妊婦
尿妊娠反応検査 ¥2,200
超音波検査(妊婦健診以外) ¥2,200
避妊
経口避妊薬(OC)1シート ¥2,400
緊急避妊薬(アフターピル)★ ¥6,600
性感染症
簡易セット(HIV,梅毒,淋病,クラミジア) ¥8,530
詳細セット(簡易セットに加えてB・C型肝炎,トリコモナス) ¥11,550
その他
紹介状・診断書・証明書の交付★ ¥2,750
月経移動 ¥1,100

中絶手術についてはこちら

中絶手術について

当院には長野県のみならず,全国各地から手術を希望する患者さまがいらっしゃいます(過去には沖縄からいらっしゃったこともあります)。コロナ禍によって一時的に遠方からの来院を制限させていただいておりましたが,2022年6月現在はそうした制限もなくしており,地域によらず積極的に患者さまを受け入れております。
当院では開業当初から「安全かつ確実,そしてできるだけ安価な手術」を目指して,数千例に及ぶ中絶手術を実施してまいりました。過去の豊富な経験に基づき当院がこだわる方針を,まずはFAQの形で,次に診療のステップをご紹介いたします。

FAQ

1.費用を教えて下さい。分割払いは可能ですか?
保険が使えませんので,すべて自費診療となります。当院での中絶にかかわる費用は以下の通りです(すべて税込)。
初診時の費用: ¥14,400(=初診料¥3,300+エコー検査¥2,200+血液検査¥8,900)
¥5,500(=初診料¥3,300+エコー検査¥2,200)(学生の場合)
手術の費用: ¥110,000(長野県内に在住の患者さま)
¥ 88,000(長野県外に在住の患者さま)
これ以外の追加費用が発生することはありません。麻酔料,前処置や術後再診の費用も無料です。
学生の場合,学生証の提示によって初診時の費用が¥5,500になります。
他県在住の場合,現住所が印字された書類の提示によって手術の費用が¥88,000になります。
また申し訳ありませんが,現金の分割払いには応じかねます。
2.親に内緒で手術を受けたいのですが,可能ですか?
患者さま本人,胎児の父親,この2人の同意があれば,母体保護法第14条の規定に基づき,適法な同意とみなされますので,患者さまが何歳であっても当院では手術を実施しております。また刑法134条のさだめにより,医師には秘密保持義務があり,当院から患者さまの保護者に通報することもあり得ませんし,電話等によるご本人さま以外からのお問い合わせにも一切お答えしませんので,ご安心ください。
ただし当院では,患者さまが18歳未満の場合,ご本人さまの本人確認を厳重に行っております。

次のいずれか1点をご用意ください。
通学先の学生証または勤務先の身分証(ただし顔写真入りで生年月日の印字されたものに限る),運転免許証,写真入りのマイナンバーカード,日本国旅券,外国人登録証明書または在留カード
また児童福祉法,各地方自治体の定める青少年保護育成条例の淫行処罰規定など,国内の諸法令に抵触するおそれがあると当院が判断した場合には,手術を受けられません。
また社会性が未熟で,患者さま単独では手術の安全性を保てないおそれがある患者さま,パートナー男性の同意が取れない患者さま,そのほか当院が必要と判断する患者さまの場合,あらためて保護者の同伴をお願いすることがありますので,あらかじめご了承ください。
3.パートナーの男性の同意が取れません(または取れないかもしれません)が,手術は可能ですか?
原則として,胎児の父親の書面による同意が必要となりますが,例外規定もあります。例外に関しては,患者さまの虚偽申告を誘発するおそれがあるため,残念ながらホームページには記載できません。ご面倒ではありますが,医師に直接おたずね下さい。
4.手術は日帰りですか? 時間外(夜間など)や土日祝日でも手術は可能ですか?
当院では日帰りの手術を実施しています。通常は午前10時から12時までの2時間となりますが,患者さまのご希望によっては時間帯を変えることもあります。
時間外や土日祝日でも手術が可能です(追加の費用もありません)が,院長の個人的なスケジュールとの兼ね合いになりますので,応相談となります。
ただしいずれにしても,手術の前日に「前処置」を実施します。詳しくはQ6
5.手術法は,掻爬(そうは)と吸引のどちらですか?
最近はこのお問い合わせをよくいただくようになりましたが,実はあまり意味がありません。冒頭にも書いたとおり「安全かつ確実(そしてできるだけ安価な)手術」が重要であり,熟練した医師が慣れた術式を行えば,術式は問題になりません。
さらに言うと,当院では吸引法は用いていませんが,引っ掻く操作を行わないので,厳密には掻爬法でもありません。正確には「術中にエコーでモニタリングしながら,子宮内容物をつまんで引っ張り出す」ことによって手術を行います。両方の欠点を解消した手法といえます。技能は求められますが,当院では開業当初から当然のように実施しており,過去に1例の事故も後遺障害もありません。

掻爬法とは,スプーンのような器具を使って子宮の内側をガリガリ削り取る方法で,術後の痛みがひどくなることはもちろん,子宮内膜にダメージを与えるので将来的な不妊症の原因にもなります。
吸引法とは文字通り,器具を使って子宮内容を吸引する方法ですが,実はすべての症例に対して可能なわけではありません。また電動であれば高価な機材が必要となり,手動であれば使い捨ての器材が必要となり,いずれにしても手術費用が高額とならざるを得ません。「最初に吸引を試みたが取り切れず,途中で掻爬に切り替えた」などということもしばしばあり,その際に掻爬経験の浅い医師が手こずることもあります。
世界保健機関や国内学会は吸引を推奨していますが,そこには医師の熟達という視点が欠落している,というのが当院の考え方です。
6.前処置とはどういうものですか? 前処置は必要ですか? 夜間対応も可能ですか?
前処置というのは,手術をする前に,子宮の入口に数センチの棒を差し込んでおき,それによって子宮の入口をあらかじめひらいておくことです。
時間内の受診が難しい患者さまの場合,夜間対応も可能ですから,そこは応相談となります。
当院では過去の経験をもとに,すべての患者さまに対して前処置を実施しております。前処置がないとそのぶん受診回数が減り,患者さまにとっては受けがよくなるので,前処置を行わない医療機関もありますが,危険と言わざるを得ません。

どんな術式であれ,手術の際には器械を子宮の中に入れなければなりません。しかし想像とはちがって,子宮の入口はしっかりと閉じています(閉じていないとバイ菌がどんどん入ってしまいます)。手術でいちばん最初に行う操作は子宮口の拡張です。前処置があると拡張は容易にすみますが,逆に前処置がないと拡張はかなり大変で,無理に拡張しようとすると頚管裂傷をおこして大出血の原因となります。
また中絶は「手術して終わり」ではありません。どんな術式であれ,術後に細かいカケラが子宮の中に必ず残ります。そのカケラが術後にきちんと出てきてくれるように,前もって子宮口を開いておくこと,これも前処置が必要な理由のひとつです。
7.長野県外に住んでいるのですが,はぎわら医院は長野県外にもありますか?
残念ながら,当院には分院がありません。当院で手術を受けていただくためには,お手数ですが当院まで来院していただく必要があります。実際,他県からも多くの患者さまがいらっしゃいます。他県在住の患者さまは費用負担が軽くなります。詳しくはQ1
8.どんな麻酔を使いますか?
「静脈麻酔」を使います。血管の中に麻酔薬を注射して,眠っている間に手術を行います。ガス麻酔ではなく,気管内挿管も行いません。全身に作用するので,局所麻酔とは異なります。
9.中期中絶は実施していますか? 週数が進んでいるのですが,手術は可能ですか?
残念ながら,当院では中期中絶は実施しておりません。しかし実際には,中期中絶を覚悟していたのに初期中絶で十分対応できた,という症例を少なからず経験しています。たとえば,生理から計算したら12週を超えていたのに,エコーで胎児を計測してみたら実際には8週相当だったとか(もちろんその逆のパターンもあります),他の産婦人科で12週に近いから無理だと言われたが,当院で胎児計測したら初期中絶で対応できた,などという例はよくあります。
まずはご連絡いただき,お話を聞かせて下さい。お力になれる可能性もあります。
10.できるだけ早く手術を受けたいのですが。
当院では,以下の3つの準備ができたら,手術が可能となります。特に一番目が重要です。
  • 胎児の心拍が確認できること
  • 当院が指定する同意書を提出していただき,費用全額を支払った上で,手術の前日に前処置を受けていただくこと
  • 術前の採血の結果がすべて判明していること
「つわりが出てきてつらいから早く手術したい」と訴える患者さまもいらっしゃいますが,全部そろうまでは,申し訳ありませんがお待ちいただくことになります。これも,すべて「安全かつ確実な手術」のために必要ですから,どうかご理解ください。

中絶の目的は要するに「胎児の心拍を止めること」です。胎児心拍が確認できない段階で手術を行うと,その目的を達成したかどうかを後になって確認できず,最悪の場合,中絶不全(=中絶できていない)という深刻な結果を招くことになります。「胎児の袋だけ確認して手術したが,だいぶ後になっておなかがふくらんできて,実は中絶できてないことが判明するも,すでに中絶できない週数になっていたので出産した」という笑えない実例も,昔はあったそうです。
11.健康保険証を提示できないのですが,手術は可能ですか?
可能です。ただし,当院で診療を受けていただくためには本人確認が必要となりますので,健康保険証がない場合は公的な身分証の提示をお願いしています。期限の切れた健康保険証や身分証はお使いになれませんので,ご注意ください。
12.男性は入館できますか? 女性の付き添いは可能ですか? 子どもを連れていくことは可能ですか?
大変申し訳ありませんが,診療科の特殊性により,7歳以上の男性の入館をご遠慮いただいております。
女性の付き添いやお子さまの同伴は可能です(入院中は不可)。
13.クレジットカードや電子マネー,各種ペイは使えますか?
2022年6月現在,カード決済会社に申請中です。利用可能になるまでもう少々お待ち下さい。
14.外国人等で,日本語をじゅうぶんに話せないのですが,手術は可能ですか?
医師が患者さまと直接,会話を行い,それによって可否を判断しています。ただし,安全な外科手術には意思疎通が欠かせませんので,ご遠慮いただくことが決して少なくないことをあらかじめ申し添えます。
15.中絶薬は処方してもらえますか?
現時点では処方できません。妊娠中絶薬の導入では,日本は海外に遅れを取っています。2021年12月に国内で初めて,英国の製薬会社が経口中絶薬を厚労省に申請し,現在は承認待ちの状況です。

経口中絶薬は,使える状況が限られています。自宅で中絶胎児を目撃することになるので,あまり気分のいいものではありません。腹痛やおう吐などの副作用も少なくありません。約1割で追加手術が必要となるという統計データがあります。また業界の予測によると,たとえ承認されたとしても手術費用並みに高額になるだろうと言われています。ちなみに海外での手術と薬の選択は,およそ半々だといわれています。
16.TwitterやInstagram等で相談できますか?
TwitterとInstagramには当院の公式アカウントがありますので,「はぎわら医院」で検索していただき,ダイレクトメッセージ(DM)をお送り下さい。ただし相談のみに限り,予約はできません(予約はお電話でお願いします)。
17.帝王切開を受けたことがあるのですが,手術は可能ですか?
過去に帝王切開を受けたことのある患者さまの中絶手術は危険性が高く,現時点では受け入れを停止しております。誠に申し訳ありませんが,他の医療機関にご相談下さい。

診療のステップ

  1. 1.電話や相談の前に,まずは尿検査を
    妊娠を疑っている場合,予約や相談の前に必ず市販の妊娠検査薬をお試し下さい。事前にお試しいただきませんと,相談も予約もお受けできません。
    仮に妊娠していれば,通常は生理予定日の時点で検査薬の陽性反応が出ます。
  2. 2.予約(または相談)を
    Twitter・InstagramのDMによるご相談は日時に関係なくいつでも応じられますが,電話はできる限り受付時間内(平日は9:00-12:00と14:00-17:00, 土曜は9:00-12:00)にお願いします。
    お電話の際には「妊娠検査薬で陽性が出たが,中絶を希望している」とお伝え下さい。事前に確認をしたりお願いを伝えたりすることがありますので,できるだけ患者さまご本人さまからお電話いただくようにお願いしております。
  3. 3.初診
    当院は最寄り駅から離れた場所にありますので,お車での来院をおすすめします。
    中絶は自費診療となりますので原則として保険証を使うことはありませんが,本人確認が必要となりますので,保険証または公的な身分証をご用意いただくことになります。
    すでに他の産婦人科を受診されていて,エコー写真や採血結果などをもらっている場合は,それもご持参下さい。内服中の薬剤があれば,その薬剤をお持ちいただくか,おくすり手帳などをお持ち下さい。
    問診のあと,腟からのエコー検査を行います。続いて手術のスケジュールを決め,手術の説明を受けていただき,説明書と同意書をお渡しします。最後に採血を受けて診察は終了です。
    ただし,週数が若すぎて,エコーで胎児心拍が確認できない場合は,手術の準備を延期し,後日あらためて来院していただくことになります。
  4. 4.前処置(同意書の提出と手術費用のお支払い)
    手術の前日に受診していただきます。通常は午後にお願いしています。
    その際に,事前にお渡ししてある同意書をお預かりしますので,記入をすませたうえでお持ち下さい。また手術費用も同時にお支払いいただいております。
    つづいて前処置を行います。前処置についてはQ6
    前処置が終わりましたら,いったんご帰宅となります。
  5. 5.入院手術
    通常のスケジュールの場合,手術当日は午前10時に来院していただいております。ただし患者さまのご希望がある場合,開始時刻を変更することもありますし,当院の都合や季節によっても開始時刻を変更することがあります。
    いずれにしても,通常は2時間で退院となります。
  6. 6.術後の再診
    手術日の約1週間後に,診察を受けていただいております。中絶不全がないかどうか,などを確認する重要な診察となります。異常がないことを確認した上で,入浴を許可します。症例によっては2度以上,来院していただくこともありますが,通常は1回だけの来院ですみます。術後の再診は何回でも無料となります。
    お住まいが県外にあり,術後の診察のために来院することが難しい場合は,地元の産婦人科で診察を受けていただくことも可能です(その場合は紹介状をお渡しします)。